わが家のコーギ・ひなの歩様に異変が見受けられるようになったのは、2006年12月頃。
いろいろないぬ用車いすを意識してみるようになったのは、これより少し前からでした。
既存のそれは「なぜ?痛々しい印象、優しいカタチじゃないね」
。
ずーっとイメージしていたアイデアをデザインに進化させていったのは、ひなへの想いでした。
「ずいぶんと楽しませてくれたことへの感謝」。
ナピボックの、デザインコンセプトは「優しいこと」。
カタチもキモチもフレームデザインは、優しくシンプルで軽やかなヒップアップフォルム。
機構設計は、走り回っても衝撃や振動の身体への負担が少ない工夫を。
個体サイズに合わせた(Fitting)と、症状と進行に合わせる(Ajustting)思想。
ひなの「DM・変性性骨髄症」の進行と競争するかのように2007年12月25日、ちょうどクリスマスに試作1号機ができました。ネーミングは、「napiboc」(ナピボック)。
わが家の「犬歴史(dog story)」で1番目の先住犬だったシベリアンハスキーの「cobi」と、 ひなの娘「pan」。この2頭は、2006年2月、相次いで亡くなったのですが、 この名前の英文字綴りを後ろから並べると「napiboc」になります。 cobiは、ひなに犬ぞりやギグレースを教え(いつしかひなの方が得意でしたが)、 panは、ひなと一緒にアジリティーやスキージョアリングを楽しませてくれました。 こんどは、「ひなを乗せて一緒に走ってほしい」との願いを込めてのネーミングです。
フレームパイプは、チタン製。チタンは軽くて強いだけでなく、耐食性にも優れていて 乗ったままでの排便・排尿に対しても問題ありません。 また、多くの金属の中でもチタンは、人工歯根に使われているように生体適合性にも優れていて 直接肌に触れても金属アレルギーの心配はありません。 身体への衝撃負担を減らすためのショックアブソーブ機構が付いています。 ハーネスは、既製の「愛情胴輪」ですが、スリングシートは、ハンドメイドです。
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